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まずは3級から!医療経営士であなたも医療経営のスペシャリスト!

みなさんは「医療経営士」という資格があるのをご存知ですか?

その資格名から「病院経営をするための資格なのかな?」と想像することができると思います。

しかし、なぜ医療系の資格のなかに経営という言葉のつく資格があるのでしょうか。

 

実は日本の医療界では、長らく病院経営が不得意とされてきました。

今までは「医療はビジネス(商売)ではなく、生命を扱う尊い仕事なんだ!」といった観点から、よくも悪くも「経営」の部分を見て見ぬ振りをしてきたのです。

 

しかし、現在日本では少子高齢化が進み、医療費も増加しています。

医療費のうち自己負担金は13割ですので、残りは国が負担してくれているのはご存知でしょう。

しかし、医療費のかかる高齢者は増加しているのに対し、その費用を支える若者が少ないため医療費の捻出は厳しくなってきているのです。

 

そこで国は、病院の稼ぎにあたる「診療報酬」の改定などの対策をして、医療費の支出を下げようとしています。

それが病院の利益減少につながり、最悪は閉院しなければならなくなるのです。

 

そこで、医療界の経営の救世主として医療経営士という資格が生まれました。

医療経営士の資格は、これからの医療現場の重要な人材を育成することができる資格として注目度が高まってきています。

ここでは、そんな医療経営士について詳しく解説していきます。

 

医療経営士とは?

「医療経営士」は、一般社団法人日本医療経営実践協会というところが認定している民間資格です。

医師は「医療のプロ」ではありますが「経営のプロ」ではないことの方が多いため、医師が自分で病院を経営するとうまくいかないことが多いのです。

そのため、病院経営においては経営そのものに関する知識やスキルのある人材がとても重要になります。

 

しかし、そうはいってもどんな人が病院経営に向いているのか一目では判断しづらいですよね。

そんなときに目安になる資格が、医療経営士です。

 

医療経営士は、医療の経営や知識をもとに医療機関をサポートすることができる、いわば医療経営アドバイザーのような役割を担っています。

そのため、病院の経営改革から日常のアドバイスまで、幅広く活躍することができるのです。

 

医師や病院スタッフとコミュニケーション方法を身につけ、医療機関が抱えるさまざまな経営上の問題に向き合い解決していくのが医療経営士です。

色々な観点からよりよい方法を見出すことができるという存在は、病院に重宝されます。

 

そのため、最終的には専門知識と実践的な経営能力をそなえた経営幹部として活躍することが医療経営士に求められるでしょう。

医療経営士として病院に勤務すると、経営面から多くの方の健康を支えていくことができるのです。

だからこそ、現在では長く経営していくために医療経営士の資格を持った方を求める医療機関が増えています。

 

また、現在病院スタッフ以外にも製薬会社(MR)や医薬品卸(MS)、医療機器メーカー、医療機関と取引する金融機関の社員などが医療経営士の資格を取ることが増えてきました。

医療経営に関する知識や専門用語を身につけることで、地域の医療機関で求められているニーズや、課題の解決に積極的に対応できるようにするためです。

 

そのため、医療機関以外の企業でも医療経営士の資格を取るとメリットが大きくなっています。

医療経営士の資格を取ることは、就職・転職をおこなううえで大きな武器となるのではないでしょうか。

 

日本医療経営実践協会のホームページでは、医療経営士について「医療経営士物語」というマンガでわかりやすく紹介されています。

興味のある方は、読んでみると医療経営士の仕事をより身近に感じることができるかもしれません。

 

医療経営士を取るべき理由

医療経営士の資格は、医療関係の職場で働くうえでとても役に立ちます。

では実際にどのように役に立つのでしょうか。

 

医療経営士の資格を持つメリット

気になるのが実際に医療経営士の資格を持っているとどんなメリットがあるのか?ということですよね。

まずは簡単にメリットをまとめてみましたのでご覧ください。

 

・医療(経営)における金銭の流れが把握できる
・経営者(院長など)から信頼される
・医師との話題が豊富になる
・キャリアアップの武器になる
・病院経営幹部を目指すことができる

 

このように、医療経営士の資格を持つことで得られるメリットはたくさんあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

医療(経営)における金銭の流れが把握できる

医療経営士の勉強をすることによって、2年に1回見直される「診療報酬改定」などの医療制度や「国の政策」を理解することができるようになるのが最大のメリットです。

診療報酬は簡単にいえば病院の稼ぎのことです。

 

それを引き下げることにより医療費を抑えようとする国の政策に、柔軟に対応することができます。

また、医療機関の関連企業に勤務している方は医療関連の業界で仕事をする以上、医療経営や医療制度を知っているということは大きな武器になります。

 

経営者(院長など)から信頼される

医療制度や政策の知識があることにより「経営に詳しい」という価値が生まれ、院長や経営者に頼りにされることも十分に考えられます。

 

医師との話題が豊富になる

医療経営士の知識を持つことによって、医師とのコミュニケーションが増えることも予想されます。

医師は自身の医療に直結する診療報酬やその改定などの話題に興味を持っていることが多く、そのような話には食いつきがいいようです。

 

キャリアアップの武器になる

医療経営士の資格を取得しただけではキャリアアップに繋がることはありませんが、その知識を業務に十分に活かすことで、キャリアアップへの道を切り開く可能性があります。

また、医療機関の関連企業でいえば、実際、下記の紹介する企業などで医療経営士の資格取得を推奨しています。

 

・武田薬品
・ノバルディス
・アルフレッサHD

 

ほかに各種銀行においても、「当行行員の資格認定についてのお知らせ」のようなニュースリリースを流し、「うちの銀行には医療経営士がいますよ」というアピールをしているのです。

医療経営士の資格が重要な付加価値として必要性が増してきているいま、得た知識を業務に活かしてキャリアップの武器につなげましょう。

 

病院経営幹部を目指すことができる

これは医療機関に限ったメリットではありますが、医療機関で働く医療経営士は最終的には専門知識と実践的な経営能力をそなえた経営幹部として活躍することが期待されます。

経営本部や経営企画室など、経営組織を担う存在を目指すことができるのです。

 

このように、さまざまなメリットがあり医療経営士を目指すには相応の価値がありそうです。

しかし医療経営士の資格取得はメリットばかりではありません。

 

どんなデメリットがあるの?

医療経営士の資格はあくまでも知識です。

医療経営士の資格取得で得た知識を活かし、業務で活用することによってキャリアップへの道は開かれるのです。

 

また、医療経営士の資格を取るのには「なにかと費用がかかる」という点もデメリットとしてあげられるでしょう。

資格取得には色々と費用がかかってしまいます。

資格取得にかかる費用については、次項で詳しく解説いたします。

 

資格取得にかかる費用

医療経営士の資格取得にかかる費用とは、主に「資格取得や取得後の資格維持のための費用」のことです。

医療経営士になるには、試験を受ける準備段階から費用が必要になってきます。

 

また、資格を維持するためにも費用がかかります。

資格取得にかかる費用は主に以下のとおりです。

 

 

費用の種類金額
準備費用・公式テキスト代21,600円~
・問題集など=2000円~
受験料・1級       50,000円(税込)
・2級(1・2分野両方受験)  15,400円(税込)
・2級(どちらか1分野のみ受験)  13,400円(税込)
・3級       8,640円(税込)
登録料10,000円
年会費10,000円
資格更新料(3年ごと)10,300円

 

準備費用とは?

準備費用というのは、受験勉強にかける費用のことです。

資格を取るときには、勉強するためのテキスト代や、塾費用などがかかります。

 

少しでも準備費用を抑えたい場合は、テキストや問題集を慎重に選ぶ必要があるのです。

安かろう悪かろうのテキストを選んでしまっては、資格試験に落ちてしまうかもしれませんから・・・。

 

実は、医療経営士の資格を取る場合、日本医療経営実践協会が試験対策テキストとして日本医療企画が出版している「医療経営士テキストシリーズ」の使用を推薦しています。

しかしこの推薦テキストは3級用でも21,600円と、とても高額です。

 

さらに2級は51,430円、1級が42,120円となかなか目を見張るお値段になっています。

また、公式テキスト以外でも「なるほどなっとく医療経営QA50」や「医療経営士予想問題集」などがありますので、自分にはどのテキストや問題集が適しているのか、見極めることが大事でしょう。

 

また、試験対策としては協会主催の「資格認定試験対策講座」もあります。

試験に不安を感じているという人は講座を受けてみるというのも1つの手です。

しかし、ここでもまた受講料が15,000円~かかってきますので、よく考えてから講座を受けるか判断しましょう。

 

受験料は等級が上がるほど高くなる

資格試験を受けるときは、どんな試験であれ受験料が必要になります。

【医療経営士取得に必要な金額】の表でもご紹介したように医療経営士の資格試験も受験料が必要ですが、その受験料は上級に上がるほど高額に指定されているのです。

 

このように、3級の受験料は8,640円で10,000円以下におさまっていますが、2級は10,000円を超え、1級にいたっては急に跳ね上がって50,000円もかかります。

一度で合格できればよいのですが、不合格を繰り返してしまうとなかなか出費がきつくなる金額かもしれません。

受験料の金額を考えると、1回で合格するためにしっかりと勉強しておきましょう。

 

2級にいたっては1分野・第2分野と分かれていてどちらも合格しなければいけません。

どちらか片方の分野だけ合格した場合には合格証は交付されますが、2年以内に再度受験し落ちてしまった方の分野に合格する必要があります。

2年を超えてしまうと再度両方の分野を受験し直さなければならなくなりますので、注意しましょう。

 

登録料・年会費・更新料

医療経営士の資格は、試験に合格するだけでは取得することができません。

試験に合格したのち、日本医療経営実践協会に入会して医療経営士として登録する必要があります。

 

医療経営士として登録する場合、登録料として10,000、年会費として10,000かかります。

年会費は毎年かかるうえに、医療経営士の資格は3年ごとに更新が必要となっています。

その更新料として10,300かかりますので、更新が近づいたら忘れずに更新料を用意するようにしましょう。

 

医療経営士試験を受けよう

医療経営士になるためには、一般社団法人日本医療経営実践協会が開催する「医療経営士試験」に合格する必要があります。

1級~3級まで等級が区別されていて、知識と実践力に応じて習得できるようになっています。

それぞれの等級の受験対象者(受験者層)は、主に以下のように分類されます。

医療経営士の受験対象者

 

これはスキルアップの目標値にもなると思いますので、今の自分の役職に応じて目指す等級を決めると良いでしょう。

さて、ここからは医療経営士の資格取得に挑戦するうえで、覚えておいた方が良いことを4つご紹介します。

初めて挑戦するという方も、さらに上のランクへのチャレンジを望んでいる方も必要な情報になりますのでしっかりと覚えておきましょう。

 

試験には受験資格がある

医療経営士の試験を受けるためには等級によって条件を満たしていることが必要です。

どの等級にも共通している条件として「成年被後見人および被保佐人でないこと」とあります。

 

成年被後見人…精神上の障害により、法的行為の結果が自分にとって有利なのか不利なのかを判断することができないという状態で家庭裁判所から後見開始の審判を受けた人のことを言います。

 

被保佐人…日常的な買い物程度なら一人でできるものの、不動産の売買やその他の重要な法律行為については一人ですることに不安がり、常に他人の援助を受ける必要があるような人のことを言います。家庭裁判所より保佐人がつけられます。

 

「医療経営士になりたい!」と思ったときはまずは3級からチャレンジすることになりますが、3級は成年被後見人および被保佐人でないこと以外は特に条件はありません。

また、2級は医療経営士3級に合格し、協会の正会員であること、1級は2級に合格し協会の正会員であることという条件があります。

3級を受験し合格した時点で日本医療経営実践協会に入会し正会員になる必要があるため、2級以降にチャレンジするときは正会員の条件はクリアしていることになります。

 

試験スケジュールは等級によって違う

医療経営士の認定試験は1年の間に複数回おこなわれています。

「どの等級も同じ日に開催してるいるんじゃないの?」と思う方もいるかと思いますが、試験日はすべて同じというわけではありません。

等級によって開催日が変わってきますので、注意が必要です。

 

等級回数(年)試験時期
医療経営士1級年1回第1次試験 9月上旬 第2次試験 12月上旬
医療経営士2級年2回6月中旬・10月中旬
医療経営士3吸年3回6月中旬・10月中旬・3月中旬

 

2級と3級に関しては、6月と10月の開催日は同じ日に設定されていることが多いです。

それに加え、3級は3月にも試験が行われていますので、チャンスが多いことがわかります。

ただし、1級だけは試験日も違いますし、年1回しかおこなわれません。しかも1次試験と2次試験の2段階になっていて、1次試験を通過できた方のみが2次試験に挑戦できるようになっています。

 

試験会場も等級によって異なる

医療経営士を受験するときには、試験日以外にも試験の開催場所にも注意しなければいけません。

等級によって、以下のように開催場所が限られているからです。

 

◆1級・・・東京
◆2級・・・札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・金沢・広島・高松・福岡・沖縄
◆3級・・・札幌・盛岡・仙台・東京・名古屋・大阪・金沢・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄

 

1級は東京会場でしか受験できません。

2級・3級にいたっては、全国各地の主要都市で受験できますが、2級には盛岡会場と鹿児島会場がありませんので注意しましょう。

 

早速受験!申込先は?

「準備万端!早速、医療経営士の試験を受けてみよう!」と思ったら、まずは日本医療経営実践協会のWEBサイトから事前の受験エントリーをしましょう。

実際の申込がどのような流れになっているのか、手順を見ていきましょう。

医療経営士の受験申込手順

 

ただし、1級を受ける場合のみ「職務経歴書」の提出が必要です。

協会指定の職務経歴書フォームをダウンロードしましょう。

 

詳しい内容は、協会ホームページにある各等級の資格認定試験実施概要に「受験申込ガイド」がありますのでチェックしてください。

 

 

試験の難易度は高い?

試験を受けるにあたり、もうひとつ気になるのは「どれくらい難しい試験なんだろう?」ということではないでしょうか。

日本医療経営実践協会のホームページには、各等級の受験者数と合格率が掲載されています。

 

等級合格率受験者数合格者数
第6回医療経営士 1級認定試験(第1次試験)28.3%53名15名
第16回医療経営士 2級認定試験29.5%697名190名
第25回医療経営士 3級認定試験45.6%2,219名1,012名

引用元:日本医療経営実践協会

 

日本医療経営実践協会のデータを見ると、3級の合格率は45.6%になっています。

約半数が受かっていることから見ても、しっかり勉強しておけば合格できるラインではないでしょうか。

 

一方の2級の合格率は29.5%

3級より合格率が下がっているうえ、受験者層(中堅職員や管理職など)から考えてもなかなか難しい試験といえます。

しっかりと勉強をしておく必要があります。

 

最難関の1級の合格率は、最新データで28.3%という結果が出ています。

1次試験をクリアできれば2次試験はほぼ通過できるようですが、認定審査が厳しいようで毎年限られた数の人しか合格できないようです。

 

資格を活かそう!

経営スキルはどんな病院においても必要ですので、医療経営士はさまざまな医療機関で必要とされます。

資格を活かして、あなたの能力値アピールにつなげましょう。

 

また、独立開業を目指している医師であれば、今後自分で病院を経営していくうえで医療経営士の資格を持っておくと便利かもしれません。

1級では医療経営における戦略策定や実行力を習得できますので、独立開業を目指している方は取得にチャレンジしてみることをおすすめします。

 

ほかにも医療機関ではなく、医療関連企業でも医療経営士の活躍できる場所は多くなりました。

現在、アルフレッサホールディングス(HD)で医療経営士合格者が1000名を突破し、1153名(20184月)になったとニュースになったりしています。

医療経営士の注目度が高まってきているいま、医療経営士3級取得を必須化する企業も増えてきていますので、資格を取得し業務に活していきましょう。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

医療経営士とは、医療に関する「知識と経営スキル」をあわせ持った医療経営のスペシャリストということがわかりました。

日本の医療界にはさまざまな課題がありますが、その課題を解決するのをサポートできるのが医療経営士です。

 

経営者(院長など)から信頼される、キャリアアップの武器になるといったメリットもありますので持っていて損をする資格ではありません。

医療経営士を学ぶうえで得た知識を活かし、今後の仕事におおいに役立ててみてはいかがでしょうか。

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