運動するときに使う部位の治療や回復をおこなう整形外科医。
整形外科医は骨折や椎間板ヘルニアなどさまざまな治療をすることができます。
「重いものを持って腰がぐきっと・・・」なんて患者さんが、整形外科医のもとに訪れるのです。
普段の生活に密接なかかわりがある整形外科医ですが、いざ医師になるときに科目として選択するときに気になるのが年収です。
じつは整形外科医の年収ってけっこう高いんです!
では、整形外科は実際どれだけの収入が得られるものなのでしょうか。
今回は整形外科医の年収、その事情について解説します。
目次
同じ医師のなかでも、診る科目などによって年収は大きく変わってくるものです。
今回ご紹介する整形外科医の年収は、果たしてどれほどのものなのでしょうか。
整形外科医の平均年収はおおよそ1,550万円だといわれています。
実は整形外科医の平均年収は、医師全体で見ても高めの金額なのです。
具体的な科目別の平均年収を調べてみました。
診療科目 | 平均年収 |
---|---|
美容外科 | 約1,800万円 |
美容皮膚科 | 約1,700万円 |
産婦人科 | 約1,600万円 |
心臓血管外科 | 約1,600万円 |
整形外科 | 約1,550万円 |
耳鼻咽喉科 | 約1,550万円 |
形成外科 | 約1,550万円 |
人工透析科 | 約1,500万円 |
一般外科 | 約1,500万円 |
皮膚科 | 約15,00万円 |
(医師の診療科目のうち、上位10科目)
医師の平均年収が約1,200万円になっていることを考えると、整形外科は数ある診療科目のなかでも年収が高めになりやすい科目だといって間違いなさそうです。
ではなぜ整形外科は年収が高めになりやすいのでしょうか。
大きな理由としては、患者数の多さが挙げられます。
整形外科の患者の多くはお年寄りですが、スポーツで体を痛めたりした若い方も多く来院します。
20代~40代の働き盛りの世代にも腰などの不調を訴える方はいるので、潜在的な患者数は非常に多い科目となっているのです。
また、今後高齢化が進むことによって、患者数はさらに増大するでしょう。
患者数が多いということは、新しくクリニックを開業したときに患者が集まりやすいため開業がしやすいということです。
開業医になれば、勤務医のときよりもさらに大きく年収はアップします。
以上のことから、整形外科は高い年収が狙いやすい科目となっているのです。
平均で見ると高めな整形外科医の年収ですが、じつは若い世代の年収はむしろ他の科目に比べて低めになっており、最初から稼げる科目とはいえません。
対して、40代を超えた整形外科医は医師のなかでも高めな2,000万円以上の年収を稼いでいる人が多くいるというデータも出ています。
分かりやすくグラフにしてみました。
40代を過ぎると、70%以上の方が年収1,400万円以上を手にしています。
キャリアを重ねるほど、年収は多くなるのです。
また、多くの医者が悩む問題として「勤務医として出世を目指すか、開業するか」という問題があります。
勤務医であれば、出世することで若いころよりも収入はよくなるでしょう。
しかし、開業することで、それよりさらに高い収入を得ようとする医師も多くいるのです。
整形外科はとくに開業しやすいといわれている科目なので、勤務医として出世するよりも開業医になる道を選ぶ医師が多くいるようです。
それが平均年収のデータに表れている、という実態が見て取れます。
経験が浅いうちは年収が低くなっていますが、しっかり経験を積んでいけば整形外科医は非常に高い年収が期待できます。
そんな整形外科医への転職を考えた場合、いったいどうすればよいのでしょうか。
整形外科医になるためには医師免許を取得した後に日本整形外科学会に入会する必要があります。
日本整形外科学会に入会したあとに6年の研修を受け、整形外科の専門医試験に合格することで、整形外科医として働くことができるのです。
以下の表のような流れで整形外科専門医取得の流れは進んでいきます。
このため、整形外科医への転職を考える場合は、研修医として日本整形外科学会の研修を受けることができる病院に勤務することがおすすめです。
研修を受けられる病院は、日本整形外科学会のHPに掲載されている研修施設一覧で確認することができますよ。
整形外科は需要が伸びているものの、肝心の整形外科医の数が足りていません。
そのため、厳しい条件はあるものの、転職は考えやすい科目だといえるでしょう。
整形外科専門医の認定を受けたのであれば、さっそく整形外科医としての勤務先を探しましょう。
整形外科医として勤務する病院をしっかり見分けなければ、労働条件の悪い職場で働くことになってしまうかもしれません。
いくらたくさん給料をもらえるといっても、働く環境が良くなければ仕事は続かないですよね。
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働く職場選びは、年収だけで選ぶものではありません。
年収も含めた条件を転職サイトを通して明確にすることで、整形外科医としてよりよい環境で働くことができるのではないでしょうか。
整形外科医の年収は、平均的に見ればほかの科目よりも高めだといわれています。
その理由は患者数の多さと、開業のしやすさです。
現状の患者数が多いうえに、今後高齢化によってますます整形外科の患者数は増えることが予想されています。
ですが、整形外科医の人数は減少傾向にあり、全国の現場で整形外科医の数が足りていません。
ですが、そのおかげで転職しやすい状況になっているのも事実です。
整形外科医になるには、6年間研修医として働く必要があるため、学会の研修を受けることができる病院に絞って転職先を探せば働きながら整形外科専門医の認定を取りやすくなるでしょう。
もちろん、整形芸専門医の認定を取ったあとにより条件のよい職場を探すのも1つの手です。
もし、職場探しで困ったときには、医師転職サイトのサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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